
ここでは理学療法士の資格取得後から一人前の理学療法士になるまで、その後の生き方について解説をします。
いくつかの指標を参考に紹介していく。
・治療場面において、困難なケースに十分な知識と技術で対応できた
・短時間で治療成績が向上した
・最新の医療機器も十分に使いこなせるようになった
・治療の考え方に対して、周囲のスタッフ誰にでも十分な専門用語を適切に使って説明できるようになった
・疾患ごとに必要な評価を行えるようになり、病態増の把握ができるようになった
・スタッフ間のトラブルに対し、適切な対応で解決できた
・後輩から、あこがれる先輩として称されるようになった
・多くのスタッフ周囲からの信頼を獲得している
・患者からのクレーム対応にも十分な対応ができた
・多職種との連携に対して、適切な対応ができるようなった
・意見の違いを、別なアイデアとして受け入れられるほどの器になった
・上司、部下の前で、適切な表現で、最適な行動がとれるようになった
・すべての患者に思いやりのある言葉をかけている
・自らの利益だけを追求せず、周囲の利益についても考え、行動できるようになる
・特定の期間を設け(半年、もしくは1年後に)達成したい目標を提示し、期限までにそれができたかどうかを評価とする形式。主観的なため、自らをコントロールしないと、期限を先延ばしに変更したり、目標内容をすぐに容易なものに変更しやすくなっていくことが多い。
・先輩や上司、もしくは同僚による評価形式。他の意見を取り込む意味では客観的だが、評価する人の主観が入りやすいので、感情的な結果を招きやすいことがある。また、周囲に評価を頼むため、自分がされたくないことを相手にもしないなど、公平さを失うこともある。
自らを研鑽することも大切だが、周囲も含めて適切な行動がとれるようになることが大切であろう。石の上にも三年という言葉もあるが、自由に職場を変えられる・選択できる今日では、周囲の言葉を聞くことすらなく、辞職、転職してしまうため、経験年数が長いからといっても転職ばかりの履歴書では、一人前には遠いだろう。それぞれが思う、「一人前」を具体的かつ明確化し、どんな理学療法士になりたいかを描いて、その実現に励んで頂ければ、何かしらの一人前にはたどり着くかもしれません。