茶の間美容室 誕生秘話
茶の間を運営しておりますリハプライム株式会社 代表取締役 小池修でございます。茶の間美容室を立ち上げるきっかけとなった母親のエピソードを綴らせて頂きました。ぜひお読み頂けますと幸いです。
私の母親は78歳、難病の影響で、一人での歩行外出が厳しくなってきてます。もともと一人でどこにでも行ってしまうアクティブさで、ずっと今でも私の自慢の母親です。歩行困難も、ここ数年での正しいリハビリにより、大幅に改善した母親とのある日のエピソードです。
母が30年以上通った仲のいい美容師さん(85歳!!)がいる美容室が閉店。「近くの美容室は若い人向けで、髪を染めに行くと何回も立ったり座ったりさせられるから行きたくない」と、母は髪をカットすることも染めることも諦めようとしていました。
そして、白髪染めをやめて帽子をかぶる生活になると、次第に外出の機会が減っていきました。
–ならば！
母のようなシニアが行きやすい美容室をつくろう！一度立ったら移動しなくてもいい、シニアに優しい美容室だ！！
このエピソードにもあるように、母の前に立ちはだかる課題を一つひとつあいまいにせず、解決していく過程において、高齢者に対するあらゆる面での認識不足に気付かされていきました。
介護サービスが必要になった親を持つ息子としての経験と、サービスを提供する側になった経験を持つ私の視点から、どのようなことで悩み困ってしまうのか、また、現状のままでは解決困難なこともわかってきました。
私と、私の母の困りごと、抱える問題は、高齢の親御さんを持つ多くの方々が日頃抱えてる困り事、高齢者の方々が抱える問題であると同時に、数十年後には自分も抱えるであろう課題とも考えられます。
その結果、私は、母親のための美容室までつくることに挑戦しました。
