理学療法士の転職事情

理学療法士の転職事情について、手順、ノウハウ、体験談、求人情報について解説をします。

転職の要因としては、一番多いのは給料が安い、次いで労働環境と人間関係の順となる。セラピストとしての職業に対する不満より、労働環境となる職場の待遇面に不満が多いようである。残業代がでない、給料が前職と変わらない、ボーナスの支給額が聞いていたのと違う、スタッフに成長意欲がなくだらけた雰囲気である、休みがとりづらい、上司とそりがあわない、などが挙げられる。

 転職する理学療法士の大半が20~30代が多く、中でも特に20代が多い。将来設計を行っていくうえで、結婚によるものや、家の購入などで、生活に要する費用がかさむ年代でもあるので、給料面での待遇などについては、特にシビアで転職率が高いのも想像ができる。一方で、40代になると転職率は下がる傾向にある。そもそも転職しても採用してくれるところが少なくなるのが最大の理由と言える。採用側としても、経験年数が長い人材の採用より、若い年数の方が安い給料で採用できるため、雇いにくいのが現状である。まして、資格をもっていれば誰でも必要な診療報酬は取れるので、年齢によるもので何かの恩恵がない限り、採用側も渋る傾向となる。リハビリ科の責任者が若い病院では、自分より上(年齢も経験も)を、あまり好まないのもあるため、その点でも採用はより厳しいといえるだろう。都内や都市部のような求人案内が多いところでは、選ぶだけでも一苦労となり、時間も手間もかかることを避けて、人材紹介に要望を伝えあとはおまかせといったことが多いようである。求人数の少ない地方では、自らで探すことが多い。期間としては3~6か月ぐらいを要して慎重に行うことが平均的だが、引っ越しや家庭の事情などで急を要する場合では、まずは就職が先の為、とりあえず入職などの場合もある。

 ただし、あまりに年数の若いケースでは、いわゆるキャリアと呼ばれる経験値がない(強みがない)ため、当然転職も難しくなっていくので、初めての転職においては、ある種の強みを作っておくことも重要である。

理学療法士の求人情報

 求人サイトの特色として、職種と勤務地の候補だけで選べる容易なものから、詳細検索として給与形態、雇用形態なども選べるものもある。その他、登録(ほとんどが無料)することにより閲覧できる非公開情報などを取り扱っているサイトもある。

主に多い勤務先は、一般病院と老健(介護老人保健施設)となる。理学療法の経験値を積むのに適した環境であることが多い職場といえる。次いでクリニックとなっている。高収入が多い勤務先としては、訪問看護リハビリステーションが群を抜いてる。母体の安定性では、市民病院、大手で全国にある有名病院などもあるが、求人数は決して多くない。求人数は、勤務先の多さに比例するため都心部に多く地方に少ないのは、どの職業においても同様となる。

  

リハプライムの理学療法士求人情報

  

■リハプライムの理学療法士求人情報

 各種の事業を行っている中で、理学療法士の活躍の場は、デイサービスと訪問看護リハビリステーションに集約する。

デイサービスでは、半日型と一日型の2種類あり、特徴としてどちらもリハビリに重点をおいている。デイサービスは、現在全国展開で拡大しているため、理学療法士の総数は現在も増加中である。OJT制度の他、オンライン指導も充実しており、分からないことはその場できく、体制ができている。訪問でのリハビリでは在宅で行うリハビリであるため、機能訓練、生活訓練は勿論だが家族も含めた包括的なケアも行っていく。利用者の幅も広く、特定難病で困っている方、住環境が非常に難しい方など様々なケースの対応が必要となる。

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その他の理学療法士求人情報

  

求人サイト以外では、ハローワークでも理学療法士の求人情報を取り扱っている。企業側は無料で行えるため、思いのほか活用している企業もあり、穴場の情報といえる。一般的な求人サイトは常時大量の情報が集まっているのに対し、特殊なものに公務員という選択肢がある。地方公共団体が運営する公立病院、保健所などの県や市の行政機関などがそれである。この場合、募集は特的の規定した期間でしか行わないため、これを逃すと次の掲載は何時になるか分からない。しかもインターネット検索では見つからず、直接そのホームページまでいかないと閲覧できない。いわゆる世にでない求人と呼ばれる一つである。

理学療法士の転職の手順

医療、介護業界では昨今人材不足がうたわれてる。転職側としては、有利な立場にあるといえる。選ぶ条件が多いほど、時間的労働的負担が増えるため、人材バンクに登録し好条件を紹介してもらうことが多いようである。もちろん、自分で探すのも良いだろうが、人材バンクなどで、ある程度の候補が絞られた最後に行う方が効率は良いだろう。

 候補が絞られたら、履歴書を用意し面接へと進める。ちなみに人材バンクなどでは履歴書の書き方、面接のポイントなども指導・相談になども行ってくれる会社もある。就職活動が現職と同時進行である場合は、退職時のタイミングなども面接時に話すべきであろう。円滑な退職にり、次へのステップが軽くなる。

  

求人情報を探す

  

インターネットが普及している現代では、ほとんどがネット情報での求人情報検索を行うことが多い。以前は実際に行かないと閲覧できなかったハローワークもネット検索で可能となっている。求人情報サイトを閲覧にするにしても、全ての会社の全情報を確認しようとすると膨大な時間と手間を要する。しかも候補の絞り込みに時間をかけているうちに、気にいっていた情報が終了していたりなど、タイミングも重要である。こういった煩わしさが嫌な場合は、人材登録がお勧めである。常時最新情報を、その道のプロが取り扱うため、自身はエントリーするだけで良い。希望に沿う情報があれば、随時連絡があり、それから選ぶだけなので、負担は少ない求職方法である。

  

面接を受ける

候補が絞られ、いよいよ面接のステップとなる。写真付きの履歴書(含職務経歴書)を持参し望む。身だしなみは、男性、女性ともにリクルートスーツが良い。色は紺かグレーがベスト、黒はむしろ避ける。頭髪はもちろん茶髪はNG,黒のみである。長い髪では、髪の毛一本出さないつもりでしっかり結ぶことが大切である。重要なことは清潔感を出すことである。女子ではメイクもあるのでナチュラルメイクであり、ノーメイクはむしろNGとされる。アクセサリー、指先、バッグ、靴なども言うまでもなくマナーの範囲であるから、抜けがないようにやりきって頂きたい。一度入室したら、退室する最後まで全てが面接試験ですから、「志望動機」「どんな風に働きたい」「前職の退職理由」すべての質問に丁寧に、かつ簡潔に答える準備で臨む。緊張でさえも何度も練習すれば、やがて乗り越えられるので、自信がなければ繰り返し、反復して良い結果を手に入れて頂きたい。

転職ノウハウ

ポイントは、希望にあった条件のものが探せるかどうかである。自ら何を望むのか、書き出してみると分かりやすい。

例としては

・給与待遇が前職より条件がいい

・有休休暇がとれやすい

・残業の有無、ある場合では月平均何時間か?

・一日の担当人数は何人か?

・年収の総額数はいくらか?

・スタッフ(リハ科)の雰囲気、病院全体の雰囲気は?

・通勤状況、アクセス状況はどうか?

・どんな疾患が多いのか?

 などがある。

 自身で探す場合では、ハローワーク、求人サイトなどがある。もしくは人材バンクなどを活用する場合では、自分で探す手間と時間がいらないために、非常に楽である。しかもほとんどが登録料は無料で行える。人材バンクにおいては、履歴書の書き方、面接のポイントについても指導してくれる。

 面接での具体的なポイントの例では、やってはいけないNGとして、「前職の不満、苦言を言わない」である。これは自身のイメージ悪くすることしかない。人事側には、採用した場合に同じことをされるかもしれないというイメージを定着させるだけである。これらのポイントなどに注意したうえで、自身を採用することのメリット、セールスポイントをお伝えし、お互い納得した転職になるよう進めていく。現職でまだ勤務中の場合は、円滑な退職にむけて、退社時期の調整なども同時に行ない、退社となる企業側にも迷惑とならない円満な退職にしていく。 

  

転職の目的を明確にする

  

簡単に言えば「志望動機を明確にする」ことである。面接という短い時間の中で人を見極めるので、採用側も必死である。

志望動機は、応募側の仕事に対する姿勢や能力を判断する材料であるため、重要視される。応募側のよくある勘違いに、

「貴院の○○が充実していることに魅力を感じ巻いた」という、感想である。志望動機という言葉から、あなたが“志望した動機”だと勘違いしがちだが、本来志望動機で見られているのはあなたが感じたメリットではなく、採用側があなたを採用するメリットを述べることである。理学療法士に多いものでは、「患者のために治療技術を向上させるために、貴院でなら自分の能力をより高めることができる」などである。結論から言うと、自分の都合だけしかいっていない志望動機である。患者のために患者で技術を向上させるといっている事に気づいていない、残念な面接である。

 採用側の一般的な考えは、

①  主体性がある(受け身ではない)

②  具体的である(曖昧、抽象的でない)

③  組織にとっての価値がある、適合できる(自分勝手、自己中心的でない、個人主義でない)

④  謙虚さ(おごらない、傲慢でない)

⑤  すぐに辞めない

応募が複数ある場合では、当然比べられている事を忘れてはいけない。採用担当者に響く自分のセールスポイントをしっかりまとめて、自身の道を切り開いて頂きたい。

  

これまでの実績を整理する

  

転職の成功の鍵は、自身のセールスポイントである。採用側が入社を望むような、自身の実績をしっかり伝えることが重要となる。そのためには、まず何をアピールできるか整理する必要があるだろう。例えば「管理者」をしていた、たくさんの患者を診てきた、では抽象的すぎてわからない。自己アピールはより具体的でなければ、採用側に伝わらない。「100人のスタッフをまとめる管理者を経験して、人をまとめることの大切さと難しさを知り、コミュニケーション能力を高めるために、○○を学んでまいりました。」などである。具体的な説明は、採用側にも分かりやすく、選考基準としてイメージがしやすくなる。これまでの経歴、実績に加え、自身の長所をアピールすることも効果的である。

 例えば、適応力がある、決断力がある、観察力がある、発想力がある、協調性がある、他には約束は必ず守る、責任感が強いなどに、自身の経験(実際に働いたときにあったエピソード)を交えて伝える方法でも良いだろう。

  

関心のある転職先は見学をしてみる

  

事前見学については、まず問い合わせからはじまる。行っていない施設の理由等しては、入職するかどうかも分からないのに、業務時間を取られることが最大の理由である。見学可能な施設においては、企業の手順に従い見学予定日を決めていく。日程が決まったら、当日質問する予定をあらかじめリスト化したり、メモにまとめておく。見学対応の職員は、忙しい中、時間を調整して対応しているので、要領を得ない、時間ばかりかかる質問では印象を悪くする。まして、入職する可能性もある企業に、入職前から悪い印象(一緒に働きたくない)を余計に与える必要はない。ちなみに、簡易のスリッパや上履きなどを用意しておくと良いだろう(気遣いができる印象を与える)。

転職体験談

よく見られる他分野への転職は、医療機関から介護分野を、もしくはその逆が多い。どちらも比較的リハビリの設備面、業務面などが類似の環境にあるため、転職後も働きやすい。ただし、医療保険と介護保険の管轄の違いによる多少のバラエティーは存在する。インターネットでは、実際に転職した方のコメントなどをみることも出来る。実体験から感じるコメントは、今まさに働くもののリアルな声なので、参考にしてみるのも良いだろう。

  

医療施設への転職体験談

病院に勤めるAくん

病院での勤務は何と言っても緊急性の高さですね。まさに今、病気の治療の中、同時進行で進む理学療法の重要性は非常に高く、疾患ごとに入院日数が決められているために、特に治療成績へのこだわりは重要視されますから、毎日学ぶことでいっぱいです。でも確実に変化していく患者様と毎日リハビリしていく喜びは何ものにも代え難い喜びがあります。出来るだけ多くの患者様の助けになるよう、これからも日々頑張っていきます。

  

福祉施設への転職体験談

福祉施設に勤めるBさん

病院から介護老人保健施設(老健)へ転職しました。病院では退院(自宅復帰)が目標ですが、全員が自宅に帰るわけではありませんでした。介護老人保健施設に入所となった患者様のその後は一体どうなるのか?自宅に本当に帰れるのか?自分の祖母を想像したときに、何とか帰してあげたい、そんな役に立てればと老健に転職しました。ここでもしっかりリハビリは行われていて、特に「生活」にこだわったリハビリをしていることに遣り甲斐を感じました。一人一人の身体状況に合わせて、自宅に帰るために必要なリハビリを行うところは、創意工夫も必要で、本当に楽しく毎日、働かせてもらっています。

  

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